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5月7日から塾を再開した理由

答えのない難しい問題にぶつかっているように、今回の新型コロナウィルス感染拡大に関しての対応を捉えております。

誰の、どの行動が正しいわけではないし、間違っているわけでもない。
誰の、どの考えも正しいわけではないし、間違っているわけでもない。
色んな人が、色んな状況の中で戦っている。
外出の自粛も、どこまでにとどめるかは、本当に100人いれば100通りの考えになります。

当塾も、休校から再開にあたり。
塾生、そして塾生のご家族の考えに沿って行動していきたいと思いました。

出来る限りの感染防止策を行い、分散通塾の形にして、通塾出来る方は通塾して頂く。
お休み選択をされた方は、その分、振り替え授業を行う。

自粛警察という言葉があるように、「学校が休校なのにどうして塾を・・・」
という方も、塾の関係者ではない人でも、一般的にいらっしゃると思います。

たしかにそうです。
一方で、学校が休校だからこそ「塾をやって欲しい」という声もあります。
それは、塾で「勉強して欲しい」という考えはもちろんですが、それ以上に塾という空間で得れるものがあるからだと思います。
塾の先生や、お友達と。たとえ、間隔があいていようとも、顔を見るだけも価値がある。
その行動が生活のリズムを整えてくれる。
そんな気がしました。

だから、全部休校ではなく。
来れる人は、来る。来れない人は、今度来れる時に来る。
その選択肢が必要なのではないか?と。

中には、本当は行かせたいけど。
「こうした事情がありまして、欠席します」と申し訳なさそうに言って下さる保護者様もいて。
いやいや、そんな気にしないで堂々と休んでください。
その分、今度、取り戻しましょう!私達も、一緒に頑張りますから!という気持ちです!

ただ、塾生も、保護者様も心配されていること。
そして、たぶん学校の現場の先生が一番危惧していること。
それは「この学習の遅れは取り戻せない状況が近づいていないか?」
だと思います。

今年は、当塾はこの課題に真剣に取り組んでまいります。
なぜなら、学生が学ぶことが社会的にとても大事だと思うからです。
この学びの遅れが一生の人生に大きく影響することもあるかもしれない。
そんなことは起こすべきではないと思っております。
今こそ、塾が社会的な貢献として頑張ることが必要なのではないか?と強く思っております。

また、経済活動も重要です。
今回の緊急事態宣言の延長。
補償なき延長には、多くの批判が集まっております。
私も、個人事業主ですし、当塾の保護者様で自営業者の方も話をしますが。
今日や、明日。どう生きるか?という気持ちになっている方がたくさんいらっしゃいます。
ここで、自己責任とおっしゃる方もいるかもしれませんが、影響がないと思われる職業の方も、時間差はあるにせよ。
必ず影響はあります。

私は、2001年4月に社会に出た就職氷河期の人間です。
そうですね。2001年の5月頃。
大学の友人が私の職場に、後輩と尋ねてきました。
「鈴木が忙しそうにしていたから、こんな時期になったんだけど。驚かないで聞いてもらえる?後輩のEが自殺した。就職活動が上手くいかなくて、悩んでいたらしい・・・」
とても、優しい後輩でした。
みんなで、仲良く交流してました。
私が、バイト先を紹介したりもして、私は彼に夢も語っていました。
彼からも、こんなところに就職したいと聞いていたりしました。
そんな彼が突然・・・。

今の日本の状況は、すべてがあの20年前とほぼ同じような気がします。
当塾出身の方たちに聞いてもらいたい。
就活は、急ぐことはないです。
焦ってもダメだし、結果が出なくても落ち込まないで欲しい。
こんな時こそ、自分が本当にやりたい職業に就くために、何ができるかを考えて行動してください。
自分に妥協して、就職できる職業についても長続きしないし、ブラック企業だったりします。
それが、就職氷河期世代の私達からのアドバイスです。

私達、就職氷河期世代は、あの時、社会から見捨てられ。
時には、この状況を「自己責任」とさえ言われました。

あれから、20年。
私達が、子育て世代になって、とても苦労しております。
各世代の賃金が上昇しているのに、私達の世代だけ下降している(入社時期の雇用条件)場合もあります。
また、社会で良い条件と呼ばれる職業から、我々世代がごっそり抜けているなんてこともあります。
今でこそ、この世代に支援をとか言いだしてますが。
もう、既に遅いです。
これが、日本の少子化を加速させているのは、言うまでもございません。

だから、今、小学校から大学生の学びの機会もそうだし、経済活動もそう。
将来の学びに影響を与えない、経済苦から自殺者を出さない。
「コロナ世代」なんて言葉ができて、いつまでも人生で苦労する。
そんなことが無いようにしなければならないと思っております。

大きな社会では小さすぎる当塾の営業再開ですが、少しでもそのお役に立てばと思って行いました。

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