「夢に向かって頑張りなさい」、「夢を持って生きなさい」

そんな言葉を我々（大人）は、簡単に頻繁に使ってしまいます。しかし、今の日本の現状を見て、子供達に「夢を持て」と軽はずみに言うだけでは無責任ではないでしょうか？
私は、そんな疑問を抱いておりました。日本が戦後の焼け野原のような何もかもを失ってしまった状態から、右肩上がりで経済も成長し「メイドインジャパン」が世界一のブランドだと大人達が自慢気に話をしていた時代。その頃は、貧しさからのハングリー精神と勤勉な国民性の対価として得る「富」の中で、日本中は「夢」に溢れていました。常にそこには、「明るい未来」がイメージできる環境がありました。
もちろん、世の中の不条理な世界はたくさんあって、努力をしても頑張っても、一部の人でなければ達成できない夢は、その時代にもたくさんあったでしょう。しかし、経済に勢いがなくなり、高齢化社会など社会構造の問題等を筆頭に、将来の世代に「負の遺産」を残してしまって、またそれを解決する方向は一向に見えない閉塞感漂う現代の日本社会。こんな時代に「夢を持て」と我々は堂々と言えるでしょうか？
子供達に将来の夢（なりたい職業）は？と聞いてみると「公務員」と応えます。これは、小学生、中学生、高校生。そして、就職活動をする前の大学生でも。どうして公務員になりたいの？と大学生に聞いてみると、色々とそれなりの能書きは語りますが、本音で言うと「安定しているから」「なってしまえば楽そうだから」と話す学生も。そして、一番の理由は「他にどんな職業があるかわからないからとりあえず」と話します。
つまり、あまり自分の将来についてあまり何も考えないまま大学生になってしまい、就職活動にせまられているようなものです。「公務員」と言っても、先生や警察官、外交官や科学者など色んな形があるもので。もちろん、民間に視野を広げるともっと無数の職業と可能性がある訳で、将来の夢なんて発見できます。郵政民営化によって、民営化になった日本郵政グループのかんぽ生命のＣＭだって「人生は夢だらけ」と言ってますし（笑）

「夢を持つこと」って必要じゃないか？そんな気持ちにさせてくれる曲があります。作詩・作曲が槇原敬之で、CHEMISTRY（ケミストリー）が唄う「約束の場所」という曲です。この曲は、２００６年に発売されたが、盗作騒動などで表から姿を消してしまった曲です。しかしこの曲、本来なら学校の教科書に載っても良かったのではないか？と思うほどの名曲です。この曲の歌詞に「♪夢は時間を裏切らない　時間も夢を決して裏切らない　その二つがちょうど交わる場所に心が望む未来がある♪」とあります。夢と言うものは、時には「無理だ」と言われることも多々あるし、途中で諦めてしまうことも多々あります。けど、その夢に向かって頑張った時間は裏切らない。大事なのは、夢に向かって頑張るような人生を生きること。やる前から戦わずして逃げるような人生ではつまらない。

「夢を持とう」、「夢を持つべきだ」。しかし、先程も前述したように誰でも簡単に夢を描けない時代に突入しております。ならば、当塾が塾生のみんなと時には教室から飛び出して、夢を探すきっかけになるプロジェクトをやるべきではないか？そんな考えから、今回のプロジェクトは始まりました。私達は、進路指導もします。ただ勉強を頑張れというのではなく、君の夢に向かって一緒に勉強をして、進路を考える。それが、当塾らしいスタイルではないか？と強く思っております。

今回は、夏休みの「夏休み小学生自然体験会」が塾生と保護者様に大好評だったことをうけて、「小学生社会科見学会」と題して、電車に乗って宮城県仙台市の『仙台うみの杜水族館』に行こうと思っております。日時は、１０月３１日（月）です。（その日は、学習発表会等でお休みの小学校が多いようです。）詳しくは、各教室へお問い合わせください。

「私には夢がある」というキング牧師の有名な演説もありましたが、私にも夢がたくさんあります。子供達の夢を応援しながら、自分も夢を追い続ける大人でいたいと思っております（笑）